司法書士があることをやめると平均単価が40万上がった!
司法書士コンサルティンググループ 川崎 啓(かわさき けい)
現在、業績が大きく伸びている司法書士事務所の特徴は「『登記』を辞めた」事務所です。
もちろん、登記業務を完全に辞めるという事ではなく、「『司法書士=登記』という考えを辞めた」 という言い方が正しいかもしれません。
他士業や不動産業者など他業種からの紹介で接点を持ったお客様(ご相談者様)は「司法書士=登記の人」という認識を持つ事でしょう。
一方で、こと相続業務において、ホームページや紙媒体、セミナーや相談会などのPR活動で接点を持ったお客様(ご相談者様)は司法書士の先生方にどのような認識を持っているかというと「司法書士=相続の専門家」として見ています。
これまで相続業務において、司法書士の先生方の主な提案商品は「相続登記(相続に伴う住宅の名義変更)」で平均単価は6~8万円程度でした。
「司法書士=登記の人」という位置付けに自らを据えるとその様な仕事がメインになります。
一方で、最近は、住宅だけでなく預貯金や株式の名義変更など全ての相続財産の名義変更や遺産分割を一手に行う「遺産整理業務」を手掛けるケースが増えており、遺産整理を受任できている事務所様は平均単価40万円以上と大きく売上を伸ばす事が出来ています。
お客様(ご相談者様)は「司法書士=相続手続きの専門家」として、全てを任せるという気持ちで全面的に信頼して依頼して下さるのです。
どの業種においても当てはまりますが、自分たちの仕事を、自分達自らが勝手に限定しては非常にもったいないことです。
問題は「業種的に…」とか「商圏的に…」ということではなく、自分達を何の「専門家」と位置付けるか次第です。
それが決まれば、その様に見ていただけるようにどのような活動を行うのか、どのようにサービス提供をしていくのか、を決める事ができるはずです。
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