これからの士業事務所に求められること:パート③
目次
皆様、こんにちは。
株式会社船井総合研究所の宮戸です。
今回のコラムでは、「これからの士業事務所に求められること③」についてお伝えいたします。(前回からの続きです)
① 士業の未来をつくる”人材を活かす”組織づくり
② 士業事務所における課題とこれからを考える
③ 人材投資を増やさないと生き残れなくなる?
④ 伸びているあの事務所は5年後の姿を必ず計画している?
士業事務所における課題とこれからを考える
司法書士・土地家屋調査士事務所などの士業事務所における課題は、「人材」です。
●良い人材が採用できない
●人材が定着しない(3年以内の退職が多い)
●幹部人材の候補が今の事務所にはいない
など、資格者の採用ができないことによる案件量をこれ以上増やせなかったり、補助者の採用や定着がうまくいかずに人員体制が安定しないというのが大きな課題となることがあります。
では、急成長をしている事務所や採用がうまくいっている事務所は何を投資しているのかを今回のコラムでお伝えいたします。
士業事務所において人材の課題をクリアすれば組織は成長する
司法書士・土地家屋調査士事務所や士業事務所では、
①人材の悩みを解決
②人と組織のパフォーマンスアップ
③従業員の幸福・取引先&顧客への価値アップ
④事務所の業績アップ
この①~④をクリアすれば結果的に事務所の業績アップに繋がります。
さらにその先の代表・幹部が5年~10年先の事務所を目指すPMVV(ミッションやビジョン)に近づけることが可能です。
反対①~④を達成できないと、業績アップはもちろんミッションやビジョンの実現は出来ないとという事です。
人材を活かし、企業の成長をドライブさせる方法
人材を活かし、企業の成長をドライブさせるには、採用から人材リスクの低減の「Goodサイクル」を作る必要があります。
・人材の採用
・人材の育成
・人材の活躍
・人材の定着
・人事体制の構築
・人材リスク低減
例えば、司法書士・土地家屋調査士事務所においても育成でうまくいかないケースは、マニュアルが整備されていないことで1つずつ教えないといけなかったり、忙しい代表や資格者が教えることで業務負担が増加し、育成に時間をかけられないという事も要因になります。
今回のコラムでは、採用がうまくいっているとしても育成から活躍できる環境を整備するなど採用から人材リスクの低減までのサイクルを作らないと組織・事務所の成長がストップしてしまうという事になります。
事務所として「人材」への投資を積極的にできるかが成長の鍵
人材への積極的な投資は、組織を成長させる上では一番大事だといっても過言ではありません。
経営者・幹部は、「人材の確保・業績アップ」が使命です。
人材への適切な投資を行い、人材の定着・維持・確保・意欲向上を仕組みとして取り入れることで、結果的に、従業員の働く環境が良くなる・給与アップに繋がり、モチベーションが上がることで、売上・顧客価値・業務品質の向上ができるようになります。
また、取引先においても従業員のサービスレベルが上がることで、サービス価値と満足度アップに繋がり、取引先の数がさらに増えるという好循環が生まれます。
最後に
これまでのコラムで「これからの士業事務所に求められること」というテーマでお伝えしてきましたが、まとめると重要な事項は3つです。
①持続的な成長を実現できる事務所づくり
②販促効率が高い集客方法の確立
③積極的な人材投資
これからの士業事務所においてぜひご参考になれば幸いです。
今の事務所でこれから何をするべきなのかが整理がつかないということであれば、お気軽にご相談ください。