相続分野でリピーターを増やすための施策
本コラムをご覧いただきありがとうございます。
船井総合研究所の城所です。
本日は、相続分野で持続的に成長するために
リピーターを増やす取り組みについて紹介します。
相続分野においてリピーターを増やすべき理由
突然ですが相続分野で売上を上げるための手法において
どのような方法を思いつきますでしょうか。
・Webに投資をする
・連携する税理士、葬儀社を新たに開拓する
・事務所の場所、看板などを変える
など新規開拓の手法は多くの先生から伺います。
しかし、相続分野で持続的に成長している事務所、
年間の売上が6,000万円を超えるような事務所の場合
リピート経路での売上が15%を超えるケースが非常に多いです。
市場の状況から見ても、
士業以外のプレイヤーが参入し、競合が激化している現在では
一度、接点を持った顧客に再度来店し商品を購入していただく
LTV(生涯顧客単価)の向上は重要な戦略となります。
リピート経路での売上が多い事務所の取り組み
リピート経路での売上を増加させるために必要な施策としては
「接点回数を増やす」ということが端的に重要です。
取り組みのケースとしては
・1年以上のスパンで受託を見込む施策
例)ニューズレターの発行、LINEでの情報発信etc….
・1年以下の図パンで受託を見込み施策
例)2次相続に関する提案実施
に分かれています。
特に2次相続に関する提案の施策については
およそ死後手続きで受任した顧客の内
50%が提案対象、その内20%が遺言や不動産売却代理などの即受任に繋がる
といったデータもございます。
それぞれの施策について詳細を解説します。
リピート獲得施策の詳細
・2次相続提案の最大化
上記施策において最もボトルネックとなっているのは
受託率ではなく「提案数・提案率」です。
遺言が必要そうなケースでも提案をしていない、
提案機会を逃しているというケースが殆どを占めています。
また、一部の提案能力の高い担当者のみが提案を行い
一方で殆ど出来ていない担当者もいるという事務所内格差があり、
結果的に提案率が下落しているというケースも見られます。
有効な手法として
・営業会議(提案対象となる顧客の選定・次回アクションの決定)の実施
・生前対策に関するチラシ・ツールの作成
などが考えられます。
・ニュースレター・LINEでの情報発信強化
中長期的な顧客との接点確保として
上記の手法も非常に重要です。
実際にリピート経路での相続分野の売上が
2,500万円を超える事務所では3ヵ月1回、欠かさずニュースレターを送付しています。
情報発信の内容は様々です。
・直近の法改正の情報
・事務所主催のイベント(セミナー・相談会など)
・相続分野の解決事例
などを掲載し、イベントへの参加・無料相談へ誘導します。
内容やデザインのブラッシュアップより、まずは定期的に送付をするということが重要です。
実施していない事務所は是非、今月から実施いただければと思います。