今の時代に求められるニューノーマルなマネジメント手法とは?
いつもご購読いただきありがとうございます。
船井総合研究所 士業支援部 小川原と申します。
早速ですが、皆様の事務所では新年会や懇親会などを最近開催されましたでしょうか?
このようなご時世ですので、「集まりたくても集まれない」「自粛することこそ是」という傾向にありますので、なかなか開催ができていない事務所様がほとんどかと思います。
ふと1年と少し前の記憶を振り返ってみると、仕事終わりに「サクっと食事会」や「新入社員歓迎会を盛大に」など当たり前ですが、社内外問わずイベントは一定数行われていたと思います。なんとも懐かしい・・・早く前までのように気軽に集まれる世の中になってほしいものです。
一方で、今後新型コロナウィルスが落ち着くにもまだまだ時間はかかりそうですし、戻ったとしても全てが今まで通りとはいかないでしょう。
話を戻します。
今のニューノーマルな時代においては、今まで当たり前にできていた交流が今後はなかなか難しい状況にある中で、懇親会の開催の有無にかかわらずコミュニケーションをとっていく必要があります。今までの懇親会を主に取れていたコミュニケーションから懇親会等に頼らないマネジメント手法も時流適応した手法に切り替えるべきタイミングに来ています。このタイミングで今まで少し違ったコミュニケーション方法を検討されてみてはいかがでしょうか?
具体的にどのようにしていくかといいますと、
①「長時間・低頻度」から「短時間・高頻度」のコミュニケーションスタイルへ
今までは懇親会のような数か月に1回、中には1年に1回の頻度で行われるコミュニケーションがほとんどでしたが、今後がオンラインを駆使して「短時間・高頻度」にコミュニケーションをとることが必要になります。
例えば、マネージャー・幹部陣と一般社員・事務員・パート社員などとの1on1面談や日々の朝礼・終礼を実施するなど、意識的に接点を増やす取り組みが重要になります。
今までは雑談程度に話をする機会が多くありましたが、出社制限等がある中でのコミュニケーション頻度は低下しがちです。
意識的に接点を増やす仕掛けこそニューノーマルなマネジメントには必要になります。
②代表の声・想いを積極的に発信する
新型コロナウィルスが蔓延しているとニュースを見ても、新聞を見ても、「コロナ」の文字が踊り、「自身が感染しないか」「家族は感染しないか」「自分は今まで通り働いていけるのか」など「なんとなく不安な日々」を過ごしている従業員様も多いかと思います。
そんな時におススメしたいのが「代表の声を定期的に発信する」ということです。
あの有名な星野リゾートの星野社長は時間さえあればメルマガの配信をしている、ということを某TV番組で紹介されておりました。コロナ禍で打撃を受けているホテル業界ですが、その中でも前を向いている、向き続けている星野社長の姿勢は見習うべきと思います。
明日から全従業員宛にメールを送ってもいいでしょうし、チャットワークで「代表の小部屋」などを立ち上げて、SNSのように呟いてもいいかと思います。
このような時代だからこそ、素直な思いが従業員様の心を打つのです。
③データに基づいた評価・指導の導入
今までは目に見える形で従業員様の頑張りや働きが見えていたかと思います。日本企業のいいところでもあり、悪いところでもありますが、遅くまで頑張る、休日返上で頑張ることが称賛されてきました。しかし、現在ではそのような働き方は称賛されていません。いかに短い時間で残業せずに効率よく働くことが求められます。
また、今までと違い「どれだけ長く働いたか」よりも「どれだけ成果を出したか」の基準で評価をする必要があります。誰が見ても平等で、納得感のある評価をしていかなければいけません。そこでお勧めしたいのは、労働集約型の測量登記業界においては、売上よりも処理件数を評価のひとつにすることです。
士業事務所あるあるですが、売上目標を立てると「自分は営業じゃないから」「安い案件ばかり対応させられている」などの声をよく聞きます。
売上の公式はシンプルに「件数×単価」ですが、単価は自分自身でコントロールができませんが、件数は効率のいい処理を行えば増やすことは可能です。
従って、KPI(重要経営指標)は各業務の処理件数を評価の対象にすることをおすすめします。
いかがでしょうか?
2020年で事務所の在り方、働き方を見直すいい機会になった先生方も多いと思いますし、いつかはやらなければいけないことが新型コロナウィルスの蔓延によって一気に進みました。その変化はマネジメント、コミュニケーションも同時に変化を起こす必要があります。
まずは気軽にできることからはじめてみてはいかがでしょうか。
船井総研では司法書士・土地家屋調査士事務所経営研究会を運営しており、最新のマーケティング事例やマネジメント事例をお伝えしております。
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2021年に入り、コロナウィルスは終息するにはもう少し時間がかかりそうです。
その中で、何もせずに2020年と同じ取り組みでは間違いなく淘汰されてしまいます。
2021年からの10年間は大きな変革の10年となるでしょう。その最初の1年で淘汰されない事務所になるチャンスをぜひおつかみください。
今までの当たり前をなくし、少しでも測量登記業界をよくしたい、地位向上したい、資格者数が増えてほしい、そんな思いで研究会を開催いたします。
少しでも多くの先生とお会いできることを楽しみにしております。
ここまでお読みいただきましてありがとうございました。
【執筆者:小川原 泰治】